自由雲

バー

96歳で亡くなったまぼろしのバーテンダー。
その思いそのままに、昭和の雰囲気を味わえるバー。

池上本門寺商店会をぶらぶらと歩いて、右手に昭和のバーそのままのお店に目が惹かれます。テントにはバーテンダーのイラストとお店の名前。壁には、WINE & PIZZA。この佇まいに、気になって仕方がないけれど、ドアを開ける勇気が出ない、そんなお客さんも多いかもしれません。
お店の名前は「自由雲」。じゆううんと読むのだそうです。店内は、Jazzが流れる大人の空間。大きなカウンターと、逆さに釣られたグラス。テーブルに置かれた灰皿や小物たちがその年輪を伝えてくれます。

創業者マスターは、若い時にサントリーから賞を受けた程の、バーテンダーだったそうです。1956年にこの店を開業、63年間にわたって店を続け、96歳で亡くなるまでカウンターに立ち続けたとか。
それ以来眠っていたこのバーに、生命を吹き込んだのが、このお店の常連だった現マスターです。

使っている灰皿も、グラスも、メニューも当時のままだそうです。

特に先代のマスターの定番だったカクテル「ニコラシカ」は今でも注文が出来ます。「口の中で作るサイドカー」とも呼ばれたこのカクテルは、ブランデーと砂糖とレモン。見た目もお洒落なカクテルです。焦げたチーズがたまらないというピザの味も、昭和と共に引き継がれています。

新聞の取材の記事

自由雲の店舗情報

住所
大田区池上4-31-20
電話番号
03-6410-2016

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