おせんべいが食べたくなったら、
笑顔の素敵なご主人に会いに行きませんか?
駅から歩いて行った先、商店街の入り口の辺りにあるお煎餅屋さん。それが、花見煎餅吾妻屋です。
店内には、笑顔の素敵なご主人がおひとり。なんと、この広いお店を一人で切り盛りしているというから驚きです。
「昔は女房とやってたんだけどね。女房がいた頃はお店の裏の工房でお煎餅を作ってたんだけど、今は一人にだからね。お煎餅は仕入れたものだけど、お客さまに満足していただけるようにできるだけたくさんアイテムをそろえるようにしています」
以前に比べると空いてしまったケースも多いというものの、棚には大きな丸いお煎餅、ゴロゴロとしたげんこつ、色とりどりのあられや和菓子など、たくさんの商品が並んでいます。
商品の種類が多いので、お客様の中には何を買おうか迷ってしまう方も多いのだとか。
でも、迷ったときはご主人が丁寧に相談に乗ってくださいます。
「せっかく来てくださった方にはいい気分で帰っていただきたいし、良い品物を届けたい。家に帰ってお煎餅を食べるときに『いいお煎餅が買えたし、たくさんおしゃべりができて楽しかったな』思ってもらいたい。その方が、お煎餅も美味しくなるでしょ?
そうやってお客さまの気持ちになって接客をして、その方がリピーターになってきてくださると、嬉しいですよね。『お煎餅を食べたくなったら、あのお煎餅屋さんに行こう』と思ってもらえるように、頑張らないと、と思います」
そう笑顔で語るご主人。にこにこと次から次へ話してくださるので、昔からおしゃべりが得意だったのかと思いきや、実はそうではないのだとか。人見知りで、人の顔を覚えるのも苦手とのことで、お店では頑張っているのだそうです。
「お店にいると結構しゃべるんだけど、一人になると結構無口なんですよ。学生時代の友人に会うと、『あんなにしゃべらなかったお前がよくしゃべるな』といわれることもあるくらい」
苦手だと言いつつも、にこやかに話しかけてくださるところに、ご主人の人柄が出ている気がします。
お店ができたのは、昭和40年前後。お父様がお店を初めて、ご主人が2代目の店主です。
池上の地元の皆さんに永く愛されているのは、間違いなく、花見煎餅吾妻屋を支えてきたご家族の皆さんのおかげです。
「例えばお煎餅だったら、かたいのがいいのか、やわらかいのがいいのか。甘いのがいいのか普通のおしょうゆがいいのか。できる限りご要望を聞いて、ご紹介して、あとは自由に決めていただけるようにしたいと思っています。自宅でゆっくりお煎餅を召し上がりたい方や、本門寺のお散歩帰りの方はぜひ立ち寄ってください」
なるほど。ここまで親身になって相談に乗っていただけるなら、普段からお煎餅を食べていて新しい商品を食べてみたい方も、あまりお煎餅を食べたことのない方も、安心できますね。
お煎餅が食べたくなったら、花見煎餅吾妻屋へ。 笑顔の素敵なお客さま思いのご主人が、あなたにぴったりのお煎餅と楽しい時間をくれるでしょう。
花見煎餅吾妻屋の店舗情報
- 住所
- 大田区池上4-32-8
- 電話番号
- 03-3751-1882