江戸時代から続く、老舗の甘味処です。
1年以上かけて仕込むくず餅や、黒蜜の味をご賞味ください。
本門寺商店会に入るとすぐ左手にある、甘味屋さん。くず餅だけでなく、他のメニューもあるので、ちょっと一息いれるのに丁度いいお店です。
江戸時代中期、1752年に創業し、250年以上にわたって引き継がれてきています。最初は、池上本門寺の前でご参拝の方向けに、くず餅だけを売られていたそうですが、現在は商店会の通りに移り、くず餅以外のもの販売されています。時代が変わるとともに、寒天を使った、あんみつや豆かん、ところ天も人気のようです。
実はくず餅には「葛」は入っておらず、小麦粉の殿粉を一年以上かけて乳酸発酵させ蒸し上げる、和菓子では唯一の発酵食品です。
できたてのくず餅のなんともいえない、プリっとして、あとから来るもっちり感は、そういった手仕事が生み出しています。
くず餅の、きな粉と黒蜜ですが、さてどちらが先と思いますか？
浅野屋さんでは、江戸時代から、①黒蜜②きな粉とのことです。きな粉の上に黒蜜をかけると、玉になってコロコロ落ちてしまうので、その順番だということです。
近頃見なくなった「豆かん」も人気です。シンプルにえんどう豆とさいの目の寒天に、蜜ををかけていただきます。豆の塩気が、甘みを引き立ててくれる大人のスイーツです。
豆かんや、あんみつもお土産になりますが、一番人気のは、大・中・小のくず餅。 冷蔵庫の保存には向かないので、食べる分だけ買って、出来立ての味をご家庭でお楽しみください。
