人を包み込む街“池上”
池上周辺は古くは東海道の品川宿と川崎宿をつなぐ主要な拠点であると同時に、日蓮宗の大本山でもある池上本門寺への参拝客が行き交う賑わいのある街として発展してきました。そのためか池上に降り立つと、訪れる人を包み込むような柔らかくて落ち着いた空気が感じられます。
昭和50年代の商店会
平成3年「ふれあい通り」完成時の記念写真
東京ローカルな東急池上線
東急池上線は池上本門寺を訪れる参拝客のために敷設された路線です。五反田駅と蒲田駅を結び都心からもアクセスのよいエリアですが、なぜか車両は3両編成というローカル感あふれた路線。大田区の住みやすさランキングであの田園調布よりも上位にランキングされています。賑わいと落ち着きに満ちた街並みが池上にはあります。
寺町メインストリート 池上本門寺通り
40以上の寺社仏閣が点在する池上の中心に位置するのは何といっても池上本門寺。東急池上線池上駅から、安藤広重の『江戸みやげ』や『江戸近郊八景』にも描かれている本門寺総門まで続く参道が「池上本門寺通り」。いまでは新しい参道ができたため旧参道と言われていますが、池上本門寺通りといえばこの古くからあるお店が立ち並ぶ旧参道のことです。
昭和50年代の商店会記念写真
池上本門寺通り商店会
古くから栄えた池上には多くの商店街が点在しています。その中でも最も人通りが多いのが、池上本門寺へ通じる参道にある「池上本門寺通り商店会」です。飲食店や土産屋が軒を連ねる他の参道と少し趣が異なるのは、飲食店などと並んで洋品店や文具店、フラワーショップなど日常生活に欠かせないお店も少なくないことです。
昭和30年代の商店会
昭和50年代の商店会